本稿はCOE採択と特色GP採択が、どのような変数で説明できるかを計量的に分析した実証研究論文である。
COEの採択分析では、COE採択数を、博士課程入学定員、特色GP採択数、科研費配分額、偏差値、他大学学長の研究評価、旧帝大ダミーへ回帰するOLS推定を行う。他大学学長の研究評価の詳細は朝日新聞社の大学ランキングを使用している。この分析で最もCOE採択を説明する変数は、博士課程入学定員という結果が得られる。科研費配分額以上に説明力を持つ点が興味深い結果である。
特色GPの採択分析では、採択か否かを、COE採択数、国公立ダミー、大都市圏ダミー、学部入学定員数、修士入学定員数、博士入学定員数、科研費採択数、研究評価学長数、教育評価学長数、偏差値で説明するプロビット推定を行う。ここでは、博士課程入学定員が負の効果を持つが、科研費採択数が正の効果を持つ。特色GPの採択確率には、研究実績が説明するという点が興味深い結果である。