2019/07/11

簱康之(2019)「裁量性のマネジメントによる職場風土の変容」『現代社会文化研究』68,31-48


  • 病院組織:チーム医療⇔職種間の闘争
  • 事務職員は経営マネジメント職としてキーパーソンになり得る。
  • 事務組織の目指すべき集団への変容:組織開発アプローチが取られる。
    • 組織開発:組織のプロセスに働きかけることにより、組織の効果性(effectiveness)や健全性(healthiness)を高めようとする実践(中村 2014)。
    • 外部者による定量調査に基づく診断型組織開発から、成員間の対話から将来像を自ら導出する対話型組織開発へシフトする傾向。
    • この背景にはナラティブへの注目がある。
      • 現実が言語によって構成されている(社会構成主義):組織の現実は成員のナラティブによって形成される。
      • ナラティブが変容することを通じて、語り得ないものが表出する。
  • 400床総合病院でエスノグラフィーを実施。
    • 十全たる内部者によるオートエスノグラフィー⇔多くの研究は外部の観察者によるエスノグラフィー。
  • 病院事務の風土:コンフリクトを避け波風立てない
    • 専門職ヒエラルキーの底辺、医療職を支える存在、医療職からはやって当たり前という見方をされる、些細なミスにも叱責を被る→職員がコンフリクトを回避する身体性を獲得する。
  • アシミレーションを実施:上司・部下の相互理解手法、仲介者によるフィードバック