『IDE現代の高等教育』No.586, 2016.12
金子元久「IRを育てる」
- トップダウンでIR部署設置 → 具体的な職務不明確 → IR部署は自らの仕事を探す必要に迫られる。= 形から入っていて危険。
山田礼子「日本のIRの現段階」
- 定義は定まっていなくても,経営関連意思決定,教育改善,計画策定にデータの収集・整形・分析・活用がIRの基本原理。
- IR人材の評価方法の見通しは不明確:研究者か実務家なのか。
小林雅之・劉文君「日本型IR構築のために」
- IRはブームで,期待に応えられないと急速にしぼむ懸念。キャリアパスの不明確。
- これまでのIRは教学,今後は経営効率化。
- データ収集にDBを作っても,提供元へのフィードバックがなければ協力が得にくい。→ データカタログリストをまず作成する。
佛淵孝夫「佐賀大学のIR」
- 「原石にすぎないデータが情報となるには,目的のために体系化され,具体的な仕事に向けられ,意思決定に使われなければならない」(ドラッカー)。
- Quality Indicator:構造(施設,教職員,組織),プロセス(教育・研究の実践,カリキュラムの作成),成果(教育・研究,社会貢献等の成果)の3つにわけた指標を検証・モニタリングすること。→ 重要なものをKPIにする。
高田英一「IRの目的と取り組み」
- ツールである以上目的が必要。
- 教育改革のため(京都光華女子,同志社)
- 大学評価対応のため(九州)
- 大学経営改善のため(佐賀,九州)
- 学生支援のため(金沢工業)
- 大学の説明責任の遂行のため(九州)
森利枝「米国のIRとAIR」
- 財務関係の業務は優先度が低い。
- 学生の出席状況,高校からの調査書へのアクセス権を有しないケースが多い。(データ源泉としてのIRオフィスに疑問符)。
- 情報技術が進み,データを渡して分析してもらうモデルから,自分たちで分析するモデルへ転換 = IRの学内分散 → 将来は臨機編成モデルへいくと予想(Swing and Ross 2016)