2014/04/09

ピーター・センゲ ほか(2014)『学習する学校』英治出版



  • 学ぶことは深く個人的なものであると同時に,本質的に社会的なものだ。
  • 学校は,命令や指令ではなく,学習の方向付けを導入することで,持続可能性のあるいきいきとした創造的な場に変えられる。
  • 学習する学校は独立して改善されるのではなく,学習のための生きたシステムとして捉え,関わりを持つ全ての人が自分の気づきや能力を常に高め続けるために存在する。
  • 学校が直面する問題に対する唯一の実行可能な持続可能性の高い解決策は,学習指向への態度を養うことだ。
  • 組織はメンバーの考えと相互作用の産物であり,学校システムを改善したいならそこの人々がどういう様式で考え,相互作用しているかを見る必要がある。
  • 全ての学習者は,個人的,社会的な経験,感情,意思,素質,信念,価値観,自覚,目的などを基にした心情的な足場の上に知識を組み立てる。教室での学習から理解されるものは,知識の内容やどんな方法で伝えたかではなく,その人が誰であるか,その人が既に知っていることが何かによって左右され,そうした要因への気づきを高めることが学習のプロセスを強化する。(学習とはつながりである)
  • テストの点数などの実用本位の問題だけに焦点を合わせると,生徒は矮小化されたビジョンを内面に取り込み,人生の志を低くして生きるようになる。
  • 組み立て作業ライン型学校制度は,教育の生産性を劇的に増大させた反面,多くの問題も生んだ。学校は産業化時代の世界観から切り離すことができない。
  • 目標による管理は,何かを測定したりインセンティブを与えたりすることで物事を改善できるという考え方。学習指向の見方では,そもそも完遂する能力がない人にインセンティブを与えたところで効果はなく,目標を達せねばならない人が真にコミットすることが重要。
  • 深い学習サイクルが作動し始める場の3つの組織的要素
    • 基本理念=組織変革の哲学的土台
    • インフラのイノベーション=インフラは組織的慣行(コミュニケーション経路,意思決定権の所在,報告の仕方など)を指す。これを革新する(研修を改善する,スタッフの裁量を広げる,ガイダンスを通じて学習共同体を作るなど)ことを指す。
    • 理論・ツール・手法=実践から一歩離れて上から見下ろすように観察すること。
  • 自己マスタリーとは,人々の周りにある今の現実に気づくよう助けながら,彼らが夢を抱き続けられるようサポートする実践を指す。これは個人的なもので,自分一人の振り返りを通して起きる。→要するにマイゴールを設定すること
  • 共有ビジョンの構築:命令→売り込み(説得)→テスト(オプション提示)→相談(自分には全ての答えを知ることはできないと認める,オープンエンドの問いの提示をする)→共創
  • メンタルモデルに気づき,推論に基づいた仕事のサイクルを断ち切る。
  • チーム学習の核心は,解決されるべき問題について,お互いを尊重し注意深く配慮しながら,対話し続けること。ダイアログセッションが有効。
  • システム思考とは,出来事→パターン・傾向→パターンを生むシステム構造・組織体系的要素→メンタルモデルの革新へ議論を進めること。