- 人はそれぞれ特有の愛着スタイルを持っており,安定した愛着スタイルを持てると,人と深い信頼関係を築き,長年維持し,どんな相手にもきちんと自分を主張すると共に,不要な衝突や孤立を避けられ,対人関係や仕事で高い適応力を示せる。
- 愛着障害は養育環境の関与が大きく,親と確執を抱えるか過度に従順,信頼や愛情が維持されにくい,ほどよい距離がとれない,ネガティブな反応を起こしやすい,ストレスに弱くうつになりやすい,問題解決ではない破壊的な怒りにとらわれやすい,過去にとらわれたり過剰に反応する,全か無かになりやすい,全体より部分にとらわれやすいなどの傾向がある。
- 愛着障害は,安全基地となる存在を持つ,未解決の傷を修復する(幼い頃の不足を取り戻す,過去と和解する),役割を責任を持つ(社会的・職業的役割を果たす,人を育てる)ことで克服できる。
おもしろいが,本文のほとんどは著名人の愛着障害の紹介。これを見るとむしろほとんどの人に愛着障害があると考える方が自然。
克服方法に人を育てるとあるが,愛着障害の人に育てられて愛着障害になることが前半の内容であり,やや矛盾する。むしろ,役割と責任を持つこと,それを支援する社会的環境的取り組みにフォーカスすれば,問題解決志向の内容となるだろう。