川嶋太津夫(2005)「欧州高等教育圏構想とUndergraduate課程の再構築 日本の学士課程改革への示唆」『高等教育研究』第8集,121-153
- Graduateには,教育のある段階以前と以後という,明確な階梯性・分節性の考え方が含まれている。
- 大陸欧州では,第1学位=Bachelorとはならない。ドイツは,多くの分野で修了年限が4年半だが,平均在籍期間は6.6年。1つの専門ならDiplomだが,複数の専門を修めればMagisterの第1学位になる。
- 一元的高等教育は,イギリス,スペイン,スウェーデンしかない。2サイクルを持つ国は,デンマーク,フィンランド,フランス,アイルランド,アイスランド,リヒテンシュタイン,ノルウェー,ポルトガル,スウェーデン,イギリスの10国。
- バチェラーの水準は,
- 上級教科書を学習して,専攻分野の最先端の知識を含め,専攻分野の知識や理解を示した者
- 獲得した知識や理解を自分の職業に専門的に適用でき,専攻分野での議論を行い,問題解決能力を有する者
- 社会・科学・倫理問題の判断に必要なデータを収集・解釈する能力を持つ者
- 情報・アイディア・問題・解決策を専門家/非専門家に伝えられる者
- 自律的に継続して学習するための学習技能を備えた者
- マスターの水準は,
- 研究活動でオリジナルなアイディアを開発し,新しい/不慣れな環境下で,自分の知識や理解を適用し,問題解決できる者
- 不完全な限られた情報に基づき,社会・倫理問題を考慮しながら,自らの知識を使って判断を下せる者
- 自らの結論とそれを導いた知識や根拠を,専門家/非専門家に明確に伝えられる者
- 自律的に学習できる学習技能を有する者