2011/08/02

白波瀬佐和子(2010)『生き方の不平等』岩波新書


  • 家族関連社会支出(児童手当等)の対GDP比は,日米韓が低い。
  • 特定の親子関係からはなれて自らの可能性を見極める場所の1つが教育の場。ここでさまざまな子供を柔軟に受け入れて,教育する場にできるかどうかで,社会・国としての成熟度が決まる。
  • 同一労働同一賃金の原則が若年雇用で検討されること。後で取り戻せる見通しがあった時代はいいが,今は若年の賃金を不当に低く抑える理由はない。
  • お互い様の社会に向けて,鋭敏な他者感覚が必要であり,それには社会的想像力が求められ,それは教育によって培われる。最後は,こんな単純な主張で終わってしまう。
  • お互い様の関係を築くために,(1)社会制度中心の再分配政策,中間層への累進的所得税,(2)若年・壮年現役層に,子育て支援と就労支援を行い,生活保障機能のメリットを実感してもらう,(3)就労による参加型社会形成。