2009/04/18

Birnbaum, R. (1991) "The Cybernetic Institution: Providing Direction Through Self-Regulation," How Colleges Work, Ch.8, pp.177-199.

自律モデルは、平等・官僚・政治・無秩序の各モデルを統合する考え方である。実際の大学は断片化・構造化されており、単一のモデルで説明できるわけではなくそれぞれのモデルを部分的に取り入れながら活動していると考えられる。
自律モデルでは、アウトプットの測定や改善ではなくインプットに対応するのが特徴である。また、その対応もインプットの許容量を超えたときのみ対応する、非連続の対応が特徴である。しかしすべてのインプットにトップが対応できるわけではないので、相当な単純化や曲解とともに対応することになる。また、インプットは複雑であるため、通常は下位組織に対応を任せることによって、相反する目標への対応が可能になる。下位組織自体は独立・安定的で、下位組織同士はゆるやかに関わり合いを持つ。
おもしろい点は、こうした組織では、データを集めるだけでは対応が起こらず、データによって組織が対応するチャンネルを持っていなければ変化が起こらない。そこで、リーダーの役割は対応に気づくためのコミュニケーションシステムの開発であるという点。
自律モデルは4モデルの統合とはいうものの、4モデルの方がより直観的に大学の組織を説明できると思われる。まだよくわからない部分が多い。