2009/04/17

Birnbaum, R. (1991) "The Anarchical Institution: Finding Meaning in a Community of Autonomous Actors," How Colleges Work, Ch.7, pp.151-174.

無秩序モデルには、以下のような特徴がある。
目標に問題が含まれていること、生産技術が曖昧であること、構成員が流動的に参加することの3点が、無秩序モデルの特徴である。1点目は、目標の明確な規定ができず達成を評価することができないことを指す。例えば、教養教育を重視するという目標があっても何が教養教育かに関する意見は一致しておらず、結果的に個人や学科の利害を反映したカリキュラムができる。2点目は多様な教育方法・学習経験の中でそれぞれの効果を説明できないことを指す(それはどこでもおなじではないのか?)。3点目は出席がまばらな委員会方式を指す。
このモデルにおけるリーダーは、影響力が小さく、内部の改革よりも環境の変化の影響力が大きい。そうした中では、委員会に権限と手柄を移譲し実体的な組織にする、委員会には反対者を必ず入れ推進者の慎重な思慮と反対者の理解を得ることを進める、大学の対応能力を超える提案を避ける、計画と関係ない問題を議論する委員会を作って注意をそらす(ゴミ箱をつくる)ことが有効になる。大規模基幹大学に当てはまるモデルということだが、どうだろうか。
これまで説明されてきたモデルは、事例から読み取れる解釈としては適切と思われるが、一般化されたモデルとまではいかない。