2008/11/06

Flegg, A., Allen, D., Field, K. and T. Thurlow (2004), "Measureing the Efficiency of British Universities: a Multi-period Data Envelopment Analysis," Education Economics, vol.12, no.3, pp.231-249.

 本稿は、イギリスの大学45校を対象に相対的な効率性を計測した実証研究である。通常DEAでは、その年の効率性フロンティアの変化や、経年でのシフトを捉えられないので、Malmquist Indexも計算する。ある年の各大学の技術効率性は、大学iの算出rの産出量がQr、投入sの投入量がXsとして、次のように表す。

 TEi={ΣUriQri}÷{ΣVsiXsi}

ただし各大学は{ΣUriQri}÷{ΣVsiXsi}≦1、u, v≧0、の制約の下で最大化を行う。

 さて、実際の分析に用いるデータであるが、研究・社会活動からの収入、質調整済み学士学位授与数、修士・博士学位授与数を算出に、教職員数、学部学生数、大学院学生数、大学の歳出を投入に使う。これによれば、80~87年の間はTEはほぼ一定だったが、その後93年にかけてTEが上昇する。マンモス大学と小規模大学では学生数が異なるので、学生数でウェイト付けした計算結果でもほとんどかわらない。


 ところで、Malmquist Indexとは、もともと地域Aと地域Bの生産性を比較する際に、それぞれの生産関数Qaa=fa(Ka, La)とQbb=fb(Kb, Lb)を考え、生産要素を入れ替えたQab=fa(Kb, Lb)とQba=fb(Ka, La)を用いて計算する。Bに対するAのMalmquist Indexは、Qaa/QabとQba/Qbbの幾何平均(算術平均ではない)である。これが1を超えればAの方が生産性が高い。