2008/11/05

Coates, D. (2003) "Education Production Function using Instructional Time as an Imput," Education Economics, vol.11, no.3, pp.273-292.

 本稿は、イリノイ州の公立小学校の教育生産関数の推定を主なテーマにする論文である。教育費の投入は増え続けているのに成果としてのテストスコアが伸びていないというのが、モチベーションである。推定式は

 Sjtk=α+γ×Xjtd+μ×Xjts+β×MPDjt+εjtk

t年における学校jの科目kについて、Sはテストの平均得点、Xdは地域特性変数、Xsは学校特性変数で、MPDが指導時間を含むベクトルになる。95、96、97年度の3年について800地区2500校から6806のサンプルを得ている。変数には学生数とその白人割合・留学生割合・低所得家庭出身割合、出席率、転入出率、白人教員の割合、学位取得教員の割合、教員の教育年数、国語、数学、理科、社会の一週間の平均指導時間、年次ダミー、読み・書き・計算のテストスコアを使う。

 結果的に時間の効果は小さいようだが、日本の小学校では指導時間は学習指導要領等学校側で可変な部分が少なく、同様の影響ではないだろうか。