2008/10/05

阿部和厚 他(1998)「全学部に共通するコアカリキュラム-全学教育は校風をつくる-」『高等教育ジャーナル』vol.4, pp.1-13.

 本稿は、北海道大学における共通教育カリキュラムの再編の経緯をまとめた文書である。コアカリキュラムという言葉が出てくるが、本稿では全ての学部に共通して必須な科目として分けられた一般教育科目と考えているようである。その中身は、基礎科目から切り離された教養科目、と外国語が該当する。
 一般的にはコアカリキュラムは、一般教育(教養教育)必修科目を意味するものとして扱われるようである。専門教育のミニマムリクワイアメントという見方もあるが、本稿では各分野に共通のものを求めると結局一般教育のコアを検討すると述べている。実態の説明と概念の説明が区別なく行われるので、結局北海道大学の実際はどうなっているのか、いまひとつわかりにくい文章である。

 いくつかの基礎知識。
  • リベラルアーツは3学4科(論理学・法学・修辞学+天文学・算術・幾何学・音楽)
  • ハーバードのコアカリキュラムは文学と芸術、科学、歴史研究、社会分析、外国文化、道徳倫理の6つ。
  • AACが全ての学生のMinimum Requirmentとして求めているのは次の9つ:(1)仮説調査、抽象的論理的思考、批判的検討、(2)基礎能力(書く・読む・話す・聴く)、(3)数値データの読み取り、(4)歴史観の形成、(5)科学、(6)価値判断力、(7)芸術、(8)多文化・国際理解、(9)探求的学習。
これがあってはじめて専門性が社会で活かされる。