本稿は、英国の学士課程の学費政策を分析するものであるが、OLSとSFMを比較するという特徴がある分析である。
本稿では学生負荷、大学院負荷、獲得研究費の3つについてそれぞれ文系理系ごと、計6つの変数を投入物兼算出物として扱う分析を行う。費用関数は、6つの一次項、二次項と15の交差項を含む線形関数を考える。
資金配分者は、V = wx - zx - (1/n)Ax という価値関数を費用関数を制約条件として最大化する。ラグランジュアンで解くとAx = nw - z という一階条件が得られる。のだが、ここからが理解できない。実際のデータを使って、従来のOLSで費用関数のみを推定する結果は示される。SFMはどこへいったのか。また、28個のパラメータを含む推定に使用したサンプル数はいくつなのか。対象となった大学数は50前後ということなのだが、計算手法で理解できない部分が多い。
結局のところSFMはどういうものなのか、何度読んでも理解できないままで先へ進めない。当分は格闘することになる。