「教育と研究の間」『IDE現代の大学教育』No.615,2019年11月
阿曽沼明裕「大学の組織と教育・研究機能」
- 教育と研究の組織的機能分化
- セクター間分化:大学セクター外に研究機関(マックス・プランク等)
- 大学間分化:研究大学群と教育大学群
- 大学内組織分化:学部以外に研究所等
- 人の分化:教育専任と研究専任の教員
- もともとカレッジ(学寮)は教育組織=教員組織
- → 近代的ディシプリンが追加:講座(正教授と支配下の研究所)
- → 日本は複数教員(教授1・助教授1・助手2)の講座=教育機能・研究機能・教員帰属機能を一体化させた組織
- アメリカは18世紀の学生数増加でカレッジが拡大し、デパートメントを置く(複数の教授をまとめたもの)→ デパートメントの存在が大学院プログラム運営を可能にした
- デパートメントは教員組織、研究と大学院教育の場、これを軸に、学位プログラム・研究プロジェクトの間にマトリクスが形成されている。
- 教員組織を教育組織・研究組織から独立させる利点:
- 教員組織=ディシプリンベース=硬い組織
- 教育プログラム・研究プロジェクト=柔軟な組織
- 教員に安心・安定性を与えながら、変化する教育研究ニーズに対応できる
- 教育と研究の組織的な機能分化を進めながら、教員レベルで教育と研究を両立させられる
- マトリクスは有効だが、マネジメントが必要、資源が豊富でないと維持できない、教員はマルチタスクで教育負担を減らす工夫がないと非効率になる