2018/05/29

佐藤賢一(2018)「ハテナソン 質問駆動型学習の設計・運営と成果・課題」『高等教育フォーラム』8,41-58


  • 質問づくりの学びの場:Question Formulation Techniqueを中核として設計・運営する
  • 質問駆動型学習(Question-driven Learning):問題は何か、優先課題は何かを学習者が自ら問い、焦点化された指導やガイドを受け、同学者と協働的に学ぶ学習スタイル。
  • 具体的な設計と運営
    • 15回授業を5回×3セッション
    • 1セッションを5要素で構成
      • 超参加型読書会(Active Book Dialogue):テキストをグループで分担して読解
      • プロフェッショナルグループセッション(PGS):同じ読解範囲の学生と理解を深める
      • 質問づくりメソッドQFT:課題を可視化・整理
      • 形成的評価試験
      • 振り返り(をコアプロセスに持つ質問駆動型学習)で構成
  • ABD
    • オープニング(20)、メイン(60〜90)で構成、1グループ7〜8人
    • オープニングは講師が10分でABD全体構成、テーマ図書の説明
    • メインは、分担決め・通読、コ・サマライズ(担当部分の要約レジュメを作る、20〜30分、B5で5〜6枚(200字/頁)、図表・色マーカー推奨)、リレープレゼンテーション(1人2分で要約発表)、ダイアログの4過程で構成
    • 読書範囲はグループ構成や図書に応じて講師が決める、図書を裁断してバラバラにし、分担単位で各自が読めるようにする
  • PGS
    • ABDの同じ担当者同士でグループをつくり、プレゼン内容の共有、内容の深い理解を求める
    • 成果物は、サマライズのバージョンアップと、その中のキーワード(またはキーセンテンス)3つを選び、それぞれについて1枚ずつ要約・レジュメを作るの2点
  • QFT
    • ABDの7〜8人を2グループに分け、テキスト内容の学習を受けて質問作りワークを行う
  • QFTを3回繰り返し、各モジュールの最終回(5、10、15回)に筆記試験
    • 2回目の試験は、個人試験とチーム試験を実施
  • 試験日に振り返りも行う(15分)
    • 学習経験に関するアンケートも実施
  • 2回目以降は、教員が焦点化講義を随時する(15分または40分の講義を1回の中で2本)
  • 学生の反応
    • 協働学習にはおおむね肯定的
    • 担当部分以外の知識定着が不十分
    • 学期末の振り返りで、QFTに対する実効性が低い(質問をつくる意義が10部の形成されていない)