Zheng, G., Shen, W. and Cai, Y. (2018) "Institutional logics of Chinese doctoral education system," Higher Education, 1–18
- 制度ロジック:実践、仮定、価値、信念、ルールに関する社会的に構築された歴史的なパターンであり、メンバーが実践・時間・空間・社会的現実の意味付与の生産・再生産でつくられるもの(Thornton and Ocasio 1999)
- リサーチクエスチョン
- 7つの社会レベルロジック(Thornton et al 2012)
- 国家ロジック:再分配メカニズム(多数決で決められる)
- 専門職ロジック:人の評判は仕事の質で決まる、
- 家族ロジック:社会的関係を無条件の義務に変換する
- 市場ロジック:人間の活動を取引可能なものに変換する
- 企業ロジック:人は上司に従う、管理の効率性を求める
- 宗教ロジック:あらゆるものを絶対的な倫理的原理で表現する
- コミュニティロジック:互いの欠点を補う
- 縦軸に教育システム(入学、博士教育、質保証、修了、財政、ガバナンス)、横軸に7つのロジックをとった表を分析フレームワークとする
- 多様なステークホルダに70インタビュー(135対象者、17大学)を実施、
- 53個別インタビュー(13大学院長、14学部長、24教員、1官僚)
- 17グループインタビュー(56学生、9教員、17管理職)
- 中国の大学では、宗教、コミュニティ以外のロジックが出てきた。
- 結果
- システムは国家によって強く統制されている
- 研究指導においては、国際的に共通のアカデミックな規範・価値が共有されている
- 研究指導は家族的な側面が強い
- 院生のアイデンティティは複雑で、研究者見習いや研究労働力だけでなく、アカデミックな子孫でもある
- 教員と院生の関係は専門的なつながりだけでなく、親子的つながりもある
- 機関レベルでは、厳格な質保証管理プロセスが確立されている
- 低い修了率が西側では問題だが、中国では問題になっておらず、高い修了率が質保証の問題になっている。