2008/08/07

小田切宏之(2008)「公益事業と競争政策」経済セミナー No.634

1日に100人利用する駅と1000人利用する駅を比べるとき、校舎を10倍大きく作る必要はない。100人しか利用しない駅にも改札口は少なくとも1つ必要で、電車が停車できるプラットホームの長さが必要。すなわち、最低限の大きさが必要。

このため、利用者あたり費用は利用者数が増えるに従って逓減する。これが規模の経済性。

これは、設備を重複して建設・維持することが社会的に非効率であることを意味する。
このため、必然的に独占になりやすく、社会的にも独占の方が効率的になりやすい。(自然独占)

これらは設備を建設・維持するコストが大きく、サンクコストであるため、新規参入が難しい。この状態では、高価格を設定しやすいため、認可を行うなど価格規制を行うことが一般的である。

こうした産業では複数事業間で、範囲の経済性が生まれやすい。