小塩真司(2023)「「非認知能力」の諸問題」『教育心理学年報』62, 165-183
- 非認知的能力:揺れのある概念
- 能力(ability)、スキル(skills)、特性(traits)いずれも使われる
- 能力=特定の身体的・精神的活動を行うための力・可能性
- スキル=特定の活動を行うための力で、教育や訓練で可変する可能性が大きいもの
- 特性=場面を超えて安定した特徴で、能力やスキルのように望ましい結果だけを想定しない
- パーソナリティ特性も含むこともある
- 外向性、情緒不安定性、開放性、協調性、勤勉性・誠実性
- OECDの定義
- スキル=個人のウェルビーイングや社会経済的進歩の少なくとも一つの側面に影響を与え(生産性)、意義のある測定が可能であり(測定可能性)、環境の変化や投資により変化させることができる(可鍛性)個々の性質
- 非認知的能力=一貫した思考・感情・行動のパターンに発現し、公式・非公式は学習体験によって発達させることができ、個人の一生を通じて社会経済的成果に重油用な影響を与える個人の能力
- 定義の観点
- 非認知性:知能や学力として測定されるもの以外
- 測定可能性
- 予測可能性:社会の中で望ましいとされる何らかの結果を予測する
- 介入可能性:教育・介入・投資で可変可能
- 意義ある概念だが、扱いにくい
- 一度に測定するには多数・広汎は測定が必要
- 能力・スキルと呼ぶ問題(日本人が好きな○○力に陥る)