高田正哉(2015)「C・ライト・ミルズの都市社会研究における高等教育への視点」『東京大学大学院教育学研究科基礎教育学研究室紀要』41,125-134
- ミルズのアメリカ社会批判:過度な専門化による官僚制の拡大、大都市化によるコミュニティの喪失。
- 高等教育へ批判的スタイルを適用することで、高等教育とアメリカ社会を批判する。
- 当時の高等教育:有閑階級による独占。
- ミルズの批判は、教育が経済的なもの中心になったことへの批判(実学転換主張ではない)。
- ミルズの公衆:私的と公共的という2つの次元を往還して思考できる存在。公衆の対極は大衆(=私的という1次元でしか思考できない)。
- 大都市=市民が公共的なものから離れている。←アメリカ社会はもともとコミュニティによる参加型民主主義が機能していた。→なくなると政治的なものに触れる機会がなくなる→大衆になる。
- 高等教育=公衆のコミュニティ(大都市には公衆のコミュニティがない)。←大学は生涯教育の場。
- 生涯学習は、古典やリテラシーを教えたり、技術の更新ではない。自己の異質性に自覚的であることを促す場であるべき。
- 公衆のコミュニティで討議を提起するのは非公式リーダー。←それだけで討議できるのか?
- 生活経験の言語化(知的職人性)によって対話を作ることが必要。