ピータース,G.(土屋光芳訳)(2007)『新制度論』芦書房
- 旧制度論
- 法律主義:法律が統治の中心的役割を果たす。
- 構造論:構造が行動を決定する。
- 全体論:法律を含めシステムを比較分析する。
- 歴史的分析
- 規範的分析:善い政府への関心。
- 新制度論:行動論と合理的選択論(=文脈主義、還元主義、功利主義、機能主義、道具主義)への批判として誕生。
- 新制度論のルーツはマーチ・オルセンの規範的制度論
- 制度は公式構造ではない。規範・ルール・理解の集合。一番重要なのはルーチン。
- 特に重要な概念:制度は「適切さの論理」を持つ傾向がある。(これは個人の行為を形成する結果の論理以上に行動に影響する。)
- ex. 消防士は死を覚悟しても炎に入る。
- 個人の行動の動機が制度的価値である時、行為は意図的であるが自由意志ではない。
- 制度が存在する→どの程度画一的である必要があるか?(ex. 組織文化は単一組織内に多層な文化がある。中には支配文化と直行するものもある。)
- 制度は制度を構成する社会から生まれる。個人は制度を結成する時、社会の一員であることによってあらかじめ社会化されている。
- 組織内の文化が均一になることはない(直行文化も適切さの源泉)。
- 合理的選択制度論
- 単一の実態があるかの議論。
- ルールとしての制度:ルールの利用を命令・禁止・許可の手段とみる。
- 制度=メンバーがその構造への帰属から引き出す便益と引き換えに遵守に合意したルールの集まり。
- 制度間、個人制度間の相互行為はPAモデル。
- 歴史的制度論
- 変動の予測能力がない。
- 組織の誕生時に行われた意思決定の絶対優位を擁護する傾向がある。
- 経験的制度論
- 社会学的制度論:合理的選択アプローチの代案
- 個体群生態学モデル:ニッチの存在の説明と、若すぎる年を取り過ぎた組織の消滅を説明した。
- 同型化:制度は意味体系。組織行動、組織内の個人行動は制度の意味内容とその象徴操作に依存する。
- 堆積化:今の慣行は過去に根がある。
- 制度は社会行動に安定と意味を与える認知・規範・規制の構造と活動からなる。