2011/07/23

野田智義・金井壽宏(2007)『リーダーシップの旅』 光文社新書

  • リーダーを目指してリーダーになった人はいない。リーダーシップは見えないものを見る旅であり,旅は一人で始まり,フォロワー旗日の途中で出会う。リーダーシップは生き方の問題であり,教授されるものではない。各自が自分の人生の中に発見するもの。
  • コア・コンピタンス(経営資源アプローチ)の問題は,その企業が成功するまで,何がコア・コンピタンスかわからないこと。
  • リード・ザ・セルフを駆り立てるものは人それぞれで,夢,情熱,焦燥感,野心,プロフェッショナリズムなど。いずれにしもて,自分が吹っ切れるものが行動と継続を支える。
  • リーダーには,Emergent Leader,Elected Leader,Appointed Leaderがあり,Transactionalでないリーダーは,Emergentにあたる。Electedは市長や知事など,Apointedは管理職など。
  • 企業内のリーダーシップを測る場合,指揮系統下にない応援団がどれだけいるかで測る。
  • リーダーシップとマネジメントの違いは,(1)見えるか見えないか(創り出すか対応するか),(2)働きかけが人としてか地位としてか,(3)シンクロするかモチベートするかの違い。SWOTは見えるものを分析するもの。
  • リーダーが扱うのは,創造と変革。リーダーが求められるようになったのは,世の中が創造と変革の時代に入ったから。
  • 誰でも組織に入る前は希望を持っているが,組織と個の同化がリーダーシップの発揮を阻害する(=見えないものが見えなくなる)。
  • リクルートが傑出しているのは,個人が成功するために組織が存在するという考え方が明確だから。
  • 私とおまえは違うんだ。なぜなら,おまえさんは夢を実現しようと思っている。私はただメッカのことを夢見ていたいだけなのだ。
  • 信用を積み重ねた後,ある場面ではそれをおろし,捨てなければならない。
  • 結果としてリーダーになる人は,私が私でいるという自負が強い。肩書きやポジションでなく,一個人として顧客や社会と向き合う。
  • リーダーに求められるのは,構想力(描くのではなく見ようとする,歴史は繰り返す),実現力,意志力(自分自身との真摯な対話から生まれる),基軸力(トレードオフを伴う決断が日本人は弱い,ギリギリの判断を繰り返すことで形成される)。
  • どんなときに燃えたか,がっかりしたか,部下はどんなときに燃えたか,燃えなかったかをペアで5分話しキーワードを出す。それをピンポイントで解説する理論を紹介し,実践につなげてもらう。By the Job Learning。
  • 得とは,自己の最善を他者に尽くすこと。
  • リーダーシップは一人称で考えるもので,どう評価されようと自分は自分で裁くもの。