2011/07/16

エドガー・シャイン(2004)『企業文化』白桃書房


  • 文化はグループの資産である。グループが共通の経験を十分な量だけ持てば,必ず文化が形成され始める。
  • 文化には3段階のレベルがある:(1)文物(目に見える組織構造・手順),(2)標榜されている価値観(戦略・目標・哲学),(3)背後に潜む基本的仮定(無意識の当たり前の信念,認識,思考,感情)
  • 文化は,学習され共有された暗黙の仮定であり,人々はその仮定をもとにして毎日の行動をとる。
  • 文化の内容には,(1)外部の生き残りの問題(戦略・目標,手段・組織構造・システム・手続き,誤りの検出と修正),(2)内部統合の問題(共通言語と概念,グループの境界とアイデンティティ,権限,報酬・地位割当),(3)深いところに潜む仮定(人間と自然の関係,現実と真実,人間性,人間関係,時間・空間)がある。
  • 文化を解読する演習
    • 事業にまつわる問題を定義する:改善したいこと,新しい目標を出す
    • 文化の概念を復習する:3つのレベル
    • 文物を特定する:身なり,権限者とのぎくしゃく,勤務時間,会合(頻度・進め方・タイミング),決定の下し方,コミュニケーション,懇親行事,仲間内の言葉・制服・記章,儀礼・慣習,意見の対立の対処,仕事と家庭のバランス
    • 組織の価値観を特定する:組織が標榜している価値観をあげる。
    • 価値観と文物を比較する
    • 他のグループを対象に同じことを繰り返す
    • 共有されている仮定を評価する
  • 成熟組織における主要な変革メカニズムは,計画・管理された文化変革。
  • 成長が鈍り,衰退が差し迫っている状況では,ある種の再生を通じて文化の諸分野を急速に変更するが,合併や買収などで全面的な改造によりその文化を消し去るの2つの選択肢しかない。
  • 文化は社会的学習の産物で,うまくいった思考と行動が文化の要素となるため,新しい文化を創ることはできない。文化が正しいかどうかの基準は,どうすれば組織はその主要な業務で成功を収めるかというもの。