Upton, S. & Warshaw, J. (2017) Evidence of hybrid institutional logics in the US public research university, Journal of Higher Education Policy and Management, 39(1), 89-103
- カリフォルニア3大学の公式文書の比較
- 文書は構造的な結果、意味がないという批判もあるが、文書化された記録は重要な意味を持つ。
- 1200頁から研究、教育、エンゲージメントを抽出、抽出された200頁をテーマに沿ってコーディング。
- 比較結果
- 研究
- バークレー:広さと深さ、ミッション推進エネルギー
- イリノイ:他より明確、学際性の支持
- ストーニー・ブルック:卓越性、パートナーシップが優先事項
- 教育
- バークレー:州外・留学生増加目標、公益奉仕、市民育成
- イリノイ:州外・留学生増加目標、経済的・労働的利益
- ストーニー・ブルック:リベラルアーツ教育の重要性、市民準備教育
- 外部コミュニティ・エンゲージメント
- バークレー:社会のための活動の重視
- イリノイ:地元の生活の質向上
- ストーニー・ブルック:経済的な使命の強調
- 3大学は、市場原理・経済発展・労働力スキルに言及して正当性を訴える産業ロジックと、社会的目標・伝統的学術理念に言及して正当性を引き出す社会制度ロジックが共存している。
- 組織的同型性はないのでは?
- 例:3大学ともエンゲージメントを強調したが、その方向性は違う:バークレー=州全体、イリノイ=地元シカゴ市
- ミッションや価値観に共通点はあるが同じではない
- ある論理に象徴的に固執することで、別の論理に結びついたアイデンティティを維持しやすくする(システムゲーム的行動)
- ←あるロジックの採用は、本質的に政治的プロセス
- ある視点(州外学生増の強調→財政持続性アピール)が前景化する一方で、他の視点(高学歴人口増→州の経済利益増)が前景化することもシステムゲーム的行動で説明できる
- イリノイの事例:産業ロジックの採用は、社会制度ロジックに新たな刺激を与える=ロジック間の相互依存を示す可能性