Lee, J,. Yat Wai Lo, W. & Abdrasheva, D. (2020) Institutional logic meets global imagining: Kazakhstan’s engagement with China’s Belt and Road Initiative, Higher Education
- 高等教育のグローバル化=ロジック間の葛藤を高める
- カザフスタンを事例に、大学が一帯一路構想に関与する動機を解釈する。
- → 同型の圧力に屈したり、新自由主義的な文脈から国際化を模倣したりするのではなく、現実的な利益を得るために部分的な代理性を発揮していた
- 目的:カザフスタンが高等教育を通じてBRIに貢献していることを明らかにする(執行部の視点で、BRIに乗って国際的活動を推進する動機を明らかにする)
- ← 制度ロジックを用いて分析する
- ↑ 新制度論が論じる同型性を想定するのではなく、構造とエージェンシーの間の複雑な関係を明らかにできるため
- Shields and Watermeyer(2020)の貢献:英国の大学の制度ロジック=自律的(知的探求と社会批判の伝統を守ることを推進)、功利的、管理的(競争環境に置き、生き残るためにヒエラルキーと官僚主義を正当化)
- 方法:BRIスキームで中国側と協働した経験のある副学長、副学部長、学部長、国際部長へインタビュー、10機関17名、大規模国立大から小規模大まで
- 政策について
- BRIは曖昧で修辞的、現実問題に踏み込むには物足りない
- 中国との共同活動は控えめ、留学生もほとんどいない
- 中国との文化的なつながりを強調する取り組みなのに、文化に言及する人がいない
- 制度ロジックを明らかにするための構造化質問
- BRI関係の大学と協力する際の目標は何か?
- BRIの文脈で、あなたの大学が達成したマイルストーンは何か?
- 10機関中8機関で、BRIとの関わりを支える中心ロジックは功利主義的(=中国中心主義ではなく、カザフスタン中心主義)
- 功利主義となる3つの動機
- 社会に中国語にニーズがあり、カザフスタンの学生が中国の教育を受けられるようにしたい(留学+ブランチキャンパス)
- 国内に雇用ミスマッチがあり、卒業生の雇用確保のために中国語を学ばせたい
- カザフスタンの教育の質の低さ→中国で学ぶべき
- 中国との関係はトップレベルで起こっているだけで、実行に移されていない、具体的な情報も持っていない。
- ↑歴史的に中央集権的な意思決定と、政策の失敗に対する懲罰的な措置がシステムとしてある
- →組織の自律性を高める努力はあるものの、機能していない
- BRIは中国側の意図するプラットフォームとして機能せず、カザフスタンにとっての収益拡大・雇用拡大・中国式教育へのアクセスの3つの実利を得る手段と認識されている。
- ←背後に公的資金減少を補う動機がある。
- 組織は、社会的文脈に縛られた複数の制度ロジックの上で活動しながら、絶えず直接的な利益を求めている