2023/04/11

Royston Greenwood, Mia Raynard, Farah Kodeih, Evelyn R. Micelotta & Michael Lounsbury (2011) Institutional Complexity and Organizational Responses, The Academy of Management Annals, 5(1), 317-371

  • 制度ロジック:組織の現実をどう解釈するか、何が適切な行動を構成するか、どうすれば成功するかを規定する包括的な原則の集合(社会的状況をどのように解釈し、機能させるかについてのガイドライン)
  • なぜ組織はロジックに従うのか?:重要な参照先からの支持を得るため
  • 組織は基本的に複数のロジックが働いている→組織が経験する制度的複雑さのパターンは固定的ではなく、組織内のプロセスによって形成される
    • 例:新興組織=ロジック間の対立激しい→特定ロジックの重要性が浮き沈みする
    • 例:成熟組織=ロジック間の安定した優先順位がある
  • フィールドレベルの研究では、ロジックの垂直的な入れ子構造は注目されず、水平方向の複雑性に注目してきた。
  • 垂直・水平のロジックの複雑さは、専門職や教育サービスで多い(職種が多いため)。
    • →2つの研究の方向:(1)複雑なロジックに直面した時の組織が採用する戦略、(2)複雑なロジックが組織の構造と実線にどう反映されるか
  • 分析枠組み

  • 先行研究の特徴
    • 2ロジックの検討が多い→多ロジックがもたらす問題を見落とす。
    • 2ロジックの非互換性に注目:対立・競合という暗黙の前提→ある文脈で非互換的なのに、別の文脈では調整することを捉える必要がある。
    • 断片化による組織が直面する複雑さの増大:複数のロジックが調整されない、メンバーによって別々に表現されている
    • 中心組織と周辺組織での複雑さの経験の違い:前者はより複雑、後者はより複雑でない
    • 組織構造は、複雑さをどう経験するかを形成し、利用可能な組織的対応のレパートリーを決める。=組織は、メンバー・グループが制度的な対処方法を理解・解釈・実行する場
    • 組織アイデンティティは、複雑さに直面した際の組織の裁量を形成する。=複雑さへの対処方法を理解するには、アイデンティティは明確に取り入れるべき(ただし、各アクターがアイデンティティを肯定的・否定的のどちらの認識か、その強さはどの程度かに注意)
    • 複雑さへの対処法としてのデカップリングの注目度が上がっている:デカップリングは、メンバーのモラルや生産性にどう影響するか? 
    • 両利きのハイブリッドな構造的配置を重視すべき:あるロジックの経験がないとハイブリッド化が容易
      • ハイブリッドを使用することを求める組織アイデンティティが求められる