Lee, J. (2005) "Asiatic Values in East Asian Higher Education: From a Standpoint of Globalization," Globalization, 5(1)
- グローバル化時代の高等教育:教育の質向上と文化的アイデンティティの確立が重要
- 価値:様々な定義がある
- 文化的価値:文化における価値と実践の組み合わせで定義される(Swidler 1986)
- 倫理的価値:モラル・規範(Shea 1988)
- 社会的価値:メンバーの要求と社旗の要求をバランスさせる(Parsons and Shils 1951)
- アジア的価値観:日本の発展前は、産業化の障害と考えられていた
- ウェーバーの二重論:急速な経済発展の源泉 ⇔ 産業化の遅れと金融危機の原因(本稿ではこの二重論を批判する)
- アジア的価値観の政治文化:長老支配、権力者の絶対的リーダーシップ、無条件の忠誠
- 階層が、権威と服従の2要素で成立している
- これが社会のあらゆるレベルに適用されていた
- 西側から見たこの短所:権威的リーダーシップ、長老権威、相手への不寛容
- アジア的価値観の社会経済文化:家族主義、集団中心主義
- →国家主導経済発展モデルの基礎になっている
- 一方で閉鎖的・利己的システムであり、利己的集団主義という負の面がある
- アジア的価値観には二面性がある
- アジア的価値観の高等教育:長老とえこひいき
- 学習は社会的地位を得るためであり、国家経済を発展させるため
- 一方で過剰な教育熱を生む
- 組織文化でも階層的権威順序や互恵的人間関係が強調される→同質的な閉鎖組織システムをつくりやすい(年長者・若年者間、管理職・教員間、教員・学生間、先輩・後輩間での温情を生む)
- これらは負の側面を生む:派閥主義(オープンな競争システムでの学術的発展を妨げる)
- 教員学生間で重大なミスを見落としがちになる(学生は教員の言うことを批判しない、若手教員は年配教員に意見しない)
- 高等教育の規模拡大の中で、負の側面が広がっている。
- →グローバル化の中で、新しいパラダイムの確立を妨げている