千草孝雄(2009)「新制度論研究序説」『駿河台法学』23(1), 63-80
- 以前の政治学の主たる問題は制度的・規範的問題。
- → 行動主義革命・合理的選択アプローチで政治学が変化:
- 反規範主義的バイアス:科学としての発展を強調するため
- 方法論的個人主義:研究の焦点が個人、効用最大化の仮定
- 入力主義(Inputism):行動主義=投票や利益集団行動を重視(=政府の形式的制度と制作プロセスはブラックボックス化され、アウトプットへの変換が不明確)。
- → 5つの特徴
- 文脈的:政治は社会の統合的な部分。社会から分割しない。
- 還元主義的:個人の行動の集合として見がち。
- 功利主義的:行動=個人的利益による。政治的行為者を義務に対応するものと見ない。
- 機能主義的:歴史=均衡到達への仕組み。不適合への関心低い。
- 道具主義的:政治=意思決定・資源配分。象徴・儀式への関心低い。
- マーチ・オルセンの制度:ルーチンの集合(規範、規則、理解)⇔ 形式的構造。
- 政治制度は役割と状況の間の観点における、相互に関連づけられた規定とルーチンの集合。
- 制度は手続きのレパートリーを持ち、その間で選択するルールを使う。
- 新制度論の考え方:
- 制度=ルール・役割・アイデンティティの形式的に限界づけられた枠組み。
- 選好に整合性ない。
- 制度的構造、役割、アイデンティティに基づく適正さの論理を強調。
- 適正さの論理:役割・ルールに基づく一方、状況にも基づく。
- 新制度論の展開→ゴミ箱モデル