2017/04/27

河合亨(2016)「「体験の言語化」における学生の学びと成長」『体験の言語化』第7章,成文堂,158-188


  • コルブの経験学習理論の問題
    • 各局面での移行が説明されていない
    • 4つの局面を構成する理解と変換の区別が直交する必然性がない
    • 子供期と大人期の違いが説明されていない
  • → 理論に欠如する点
    • 社会的要因への考慮がない(各局面は個人的な営為として捉える)
    • 情動的要因が考慮されていない(認知面に偏った理論化,思考と行為を二分法で切り分けることが誤り)
  • 情動的要因
    • 感情が動くことで経験への意味の探究が導かれる
  • ブード:経験から生じる学習の5つの命題
    • 経験は学習の基盤であり,学習を刺激するものである
    • 学習者は自らの経験を積極的に構築する
    • 学習は全体論的なプロセスである
    • 学習は社会的・文化的に構築されている
    • 学習はそれが生じる社会的・情動的文脈の影響を受けている
  • 行為の中の省察がなぜ生じるか
    • 情動的要因に関わって生じる → こうした関心に導かれながら認識を深めるべく省察していくことで,認知的・情動的葛藤を解きほぐし,対象との関係や他者との関係に関する経験の意味をくみとる。