2017/03/03

「大学評価のいま」『IDE現代の高等教育』No.583,2016.8-9

濱中義隆「日本における大学評価の展開」

  • 認証評価=行政が評価機関に委託の構造
    • → 評価の主体が第三者組織か行政当局かが曖昧
    • → 事前規制から事後チェックの中で,国際標準に準拠した大学評価制度を確立することが政府主導で急がれた結果。
  • 国立大法人評価=本来はアカウンタビリティ
    • しかし,法人化が独法制度のスキームを援用して実行されたために複雑になった。
    • アカウンタビリティ評価=達成度評価=法人間比較不能→資源配分のために何らかの基準が必要→想定される関係者の期待する水準という主観性の強い基準を用いて判定。この構造的複雑さは未だ解消されていない。
早田幸政「認証評価の現状・課題と内部質保証」

  • 2014の高大接続答申:内部質保証を認証評価の重点項目として位置づける。
    • 内部質保証の意義:(1)3Pに沿った効果の検証を大学・学部・学科単位で行う,(2)検証を学生の成長の測定・評価中心に行う,(3)全学レベルの質保証は,ミッションベースの観点で,機関としての活動の有効性が点検・評価されること。
    • → このことは評価報告書をストーリー性に満ちたものにする?(インプット評価からアウトプット評価へ)
浅野考平「認証評価制度に求められるもの」

  • 内部質保証は,教育そのものへの統制を避ける方法。
  • 2005年,「共通の観点」が設けられる。
    • 自律的に設定した目標だから達成して当然の克服。
  • 第2期:個性化を図る=全ての活動を記載する必要なし(100項目以下)。
林隆之「英国における研究評価・教育評価の新たな動き」

  • TEF:大学単位で評価,期待を満たす,優秀,卓越の3段階判定
    • 観点:教育の質,学習環境,学生のアウトカム・学習の効果の3つ。
    • (1)全国学生調査に基づく学生満足度,(2)高等教育の在籍非継続率,(3)卒後6ヶ月後の雇用・進学状況の3つが主要指標+機関が提出する15pいないの申請書で評価
西郡大「確実な計画達成と評価を支援するためのIR」

  • メンバーを兼務にする=実質的な横串機能を発揮する仕組み
  • KPI:
    • 取組の成果を事後的に評価する尺度(Outcome)=中期目標KPI
    • 成果達成に向けた行動計画・行動目標の実績を評価する尺度(Performance Driver)=中期計画KPI
  • Quality Indicator:
    • Structure(施設,設備,スタッフの種類や数に関するデータ)
    • Process(実施した診療・看護内容に関するデータ)
    • Outcome(サービスを提供した結果に関するデータ)