「教養教育の再考」『IDE現代の高等教育』No.565
- 教養教育の実施状況:(1)人文・社会・自然・第二外国語・保健体育は減少,(2)オーラル英語・情報リテラシー等スキル系の必修化が高まる,(3)初年次・大学適応教育,文章表現・プレゼン科目の増加 → 教養教育のスキル化・リメディアル化(吉田)
- 後期教養教育(レイト・ジェネラリゼーション):自分の専門を,もう一度教養の広がりの中に置き戻し,全体的な学問の見取り図の中で見直す作業。
- リベラル・アーツは「ディシプリンを持った専門科目」(舘)。ディシプリンとは,「ある現象について理解するために,ひとつの規則の体系や慣習,決まった方法に当てはめることを教えるもの」(Handbook of Undergraduate Curriculum)。
- ある調査をする場合
- ある体系に当てはめながら,その現象を確立された用語・定義・概念で分類する。
- 知識とは何か,知識を得るためにはどうしたらよいかを理解する概念的枠組みを提供する。
- ディシプリンに基づく思考とは,様々な概念・定理・規範・原理をひとつの論理的な構造に仕上げていくこと。
- 大学教育の大きな3つの流れ
- 職業教育:中世以来の基本機能(神・法・医)+(工・農・教,19c〜)。
- 学術専門教育:ベルリン大学
- リベラルアーツ:オックスブリッジ,リベラルの意味は貴族・富裕階級(階級にふさわしい技芸)
- アメリカの大学教育はリベラルアーツを受け継いで形成された → 19世紀にドイツ型・学術型が入る → アメリカの伝統は人格教育を捨てられない → 20世紀は知識吸収に加え,経験を重視する人格形成に注目する(デューイ) → リベラルアーツの新しい解釈 = 解放志向:広く新しい知識を得て人格を成長させる,少数エリートだけでなく,広い社会への視野
- その後,教養教育の可視化が求められる = アウトカムの計測