Judith Lithens (2005) "The Europeanisation of Higher Education in the Netherlands," European Educational Research Journal, vol.4, no.3, 208-217.
- Europeanisationは,異なるシステムを維持したまま同一の目標を追求することを指す。
- BAMAの導入は,Hogeschoolより大学にとって劇的な変化をもたらすプロセス。Hogeschoolはもともと学士システムに似ていたが,4年課程を3年学士と1年修士にする変革は大きい。
- Hogeschoolの修士は公財源で運営されない点が問題。
- ボローニャプロセスでは,教育の質の差は改善されなかった。
- 公的には同じ学士であるが,異なる高等教育機関の間で学士や修士の比較をすることは困難(ボローニャの理念ではあるが,厳密なルールを確立しなかったため。)
- ボローニャプロセスは,学生や教職員の移動を活発にすることを狙っていたが,実際にこれに効くのは財政的な要因である。フィンランドは2年の修士を全額支援するが,オランダの学生がフィンランドで2年修士を学ぶ際には,1年しか財政支援がない。
- 欧州で修士は90ECTS相当の学習量だが,オランダでは60ECTS相当。政府はプラス30ECTSの財政支出を渋ったために,オランダの高等教育競争力が悪化。3+2や4+1を求めたにも関わらず,3+1となった上,学士+修士を1セットにする制度も作らず,結局BAMAシステムがオランダ経済にプラスの効果をもたらすに至っていない。
- ただし,基本的に前向きで厳格な3年学士課程の運用は,ドロップアウト率を下げることが期待できる。