- ある個人があるコミュニティへの参加を自発的に決める時,そこにはそれぞれが異なる欲求を満たそうとする複雑な背景がある。コミュニティ開発では,こうした複雑さから逃げない態度が必要。
- 職場コミュニティが弱体化する背景は,(1)時代背景から個人の安全が脅かされており,他人を気にしていられない,(2)ITによる職場外コミュニティの形成,(3)業績へのフォーカス強化と非公式コミュニケーションの悪者化。
- ネットワークのスケールフリー性から言えることは,仲の良い職場づくりとは,人的ネットワークのハブになれるキーマンを増やす活動。
- フレドリクソンの拡張-形成理論(broaden-and-build theory)は,ポジティブ感情形成,行動の拡張,個人の成長というサイクル。
- 仲の良い職場を作りたいという気持ち(関係欲求)には相当のばらつき(安定・拒絶・とらわれ・恐れ)があり,その対応が実務上の大きなハードル。
- 明るい職場形成の鍵は,ラポールを形成する力であり,そのために有効なものの1つが傾聴。
学術研究の引用が多いことは悪いことではないが,研究知見を一般向けに紹介するサイエンスコミュニケータの役割は果たしているものの,テーマについて内容のほとんどが著者のオリジナルでない点が残念。