瀧本哲史(2011)『武器としての決断思考』星海社新書
- 学問のすすめでいう学問は,普通の生活に役立つ実学であり,リベラルアーツである。
- 賛否両論を自分の頭の中で整理するディベート思考法こそ,個人の意思決定に使える思考法である。ディベートとは,客観的に決断するための思考法。
- 実学の世界では,知識・判断・行動という3段階があり,3つセットではじめて価値が出る。知識を持っている人材はコモディティ人材だが,行動できる人材は交換不可能。
- プロフェッショナルとは,専門的な知識・経験に加えて,横断的な知識・経験を持っており,それらをもとに相手のニーズに合ったものを提供できる人材をいう。そうでなければ,エキスパート。相手の立場で相手の代わりに考えてあげることができる人がプロフェッショナル。
- ディベートは,正解ではなく,現時点の最善解をを出すもの。
- その際,人は(1)過去を重く未来を軽く見積もる,(2)限られた情報・枠組みで考える,(3)サンクコストにとらわれるので,一人でなく議論で考える必要がある。
- ディベートは,(1)具体的な行動を取るべきか否かを議論する,(2)賛成と反対側に直前に分かれる,(3)限られた時間で発言する,(4)第3者を説得するというルールで行う。
- 従って,ディベートは,準備が8割,根拠が命。
- 賛成側は,(1)何らかの問題があること,(2)その問題が深刻であること,(3)問題が行動によって解決することを示せばメリットを主張したことになる。
- 反対側は,(1)上の(3)の行動を取った時に,新たな問題が発生すること,(2)その問題が深刻であること,(3)現状ではその問題が生じていないことを示せばデメリットを主張したことになる。
- 相手の主張に反論する時は,相手の主張を支える根拠・推論に反論を行う。
- 全ての人はポジショントークを行う。なので,発言で強調されるポイントは重要ではない。油断した時に本音は出るので,バカを装って知らないふりをして,話を自分の知りたい方へ持って行くのが優秀なディベーター。
- ディベートの判定は,質と量と確率で判断する。