- 教養はエリートの文化的なルールや文法だった。底の浅いものではあっても,そういう用語や思考様式に疎遠であることは,エリートに相応しくなかった。これはノンエリートを排除する装置だったが,それゆえに,それ以外にもミニ教養主義が広がり,これがまた,教養主義を正当化していた。
- 日本の私立大学は,経営基盤強化のために学生数,学費水準,威信(選抜度)の最大化を目指す。選抜どの高さを追求するには,学費収入以外の資金によって経営を安定させなければならない。よって,助成と規制のあり方が選抜制の高い大学の成立を左右し,実際に一部の私大のそうした転換をもたらした。