2010/11/07

梅田望夫・飯吉透(2010)『ウェブで学ぶ』ちくま新書


  • 質の高い教育を受ける欧米の若者は、お前は何者だ、お前の価値は何だ、これからお前は何をしたいのかを常に問われながら育つ。実名で自己を表現しながら顔を上げて生きるという欧米の強い文化をウェブに持ち込んだのがFacebook。
  • Moodleの利用言語は80以上、全世界で300万講義、利用者3200万人と推定(2010年)。
  • 教育者は基本的に次世代の人を育てることを生業にしているので、次世代の世界が良くなるためにできるだけ手伝ってあげたいと考える人が多いのでは。慈善的な考えやアプローチが適用される背景。
  • オープンエデュケーションを推進している人は、ロジックよりも、絶対的な善、信じられる価値や思想を見出しているから広めている。
  • 常に体調のいい、テンションの高いレディ状態をアメリカでは求められることを、日本人はきついと思うのはメンタリティの問題で、ものの見方の違い。合わないなら、攻撃せずにかまわなければいい。
  • ウェブ上の無料塾、カーン・アカデミーは必見。
  • テクノロジーやコンテンツはすぐオープンになるが、頭の中にあるナレッジ(知識や経験)は、意図的に取り出さないとオープンにならない。この本質を損なわずに効率化するためには、ツールが必要。
  • 学生の自ら新しいものを学ぶ力こそが重要で、探索的な試行錯誤や議論が大事。それが21世紀社会の師の役割。
  • JOCWのような教育の質向上は、結果としてそうなるという類のもので、推進パワーにはならない。アメリカのオープンは、グローバル志向によるもので、既に質の高い教育を提供している自信の表れ。
各方面で絶賛されているが、そこまでの感動が得られるとは思えない。