2007/11/15

Grossmann, V. (2000), "Skilled Labor Reallocation, Wage Inequality, and Unskilled Unemployment," Journal of Institutional and Theoretical Economics, Vol.156, pp.473-500.

この論文は、アイディア自体はAcemoglu (1998)に非常に似ている。しかし、この論文では、最終財生産はSkilled、Unskilledの両タイプを使い、中間財生産はUnskilledのみ、R&DはSkilledのみを投入するというセッティングがポイントである。

そこで得られる結論が、R&D部門へSkilledの配置を高めることが、Unskilledに対する労働需要を減少させるというものである。またこれに伴って、賃金格差の拡大も発生する。この手のモデルでは、常に完全雇用が成立する状況で分析されてきたが、本論文ではFair-Wage Hypothesisを導入することにより、(Unskilledの)雇用に関する分析も行っているところがポイント高い。なぜこの仮説を導入するのかはよくわからないが、思うに2タイプの労働者がいる状況でEfficiency Wageを導入してしまうと分析が複雑になるが、Fair-Wage Hypothesisの下では、Skilledに完全雇用が成立し、Unskilledのみに失業が発生することになり、分析が容易になるためだろう。

このモデルは非常に参考になるので、このアイディアを生かそうと思う。