Wilkesmann, U. & Wagner, O. (2024) Theoretical and empirical approach to how a professorship is organized in the German higher education system and how the organizational process works, Higher Education
- 組織と教員=マクロとミクロ→研究ユニット=中間組織
- 組織の5基準:メンバーシップ、ヒエラルキー、ルール、モニタリング、サンクション(Ahrne & Brunsson 2011)
- 講座=大学の組織単位(ドイツ・オーストリア・スイス)=教授職はチームマネジャー
- 1976年に法的には廃止されている
- 教授は終身雇用の公務員、教授以外は原則任期付き
- 英米型の博士課程はまれ、博士学生は研究助手として雇用され、研究・教育を徒弟で学ぶ
- 質的調査
- (1)20名の教授(女性10名)、(2)上の教授のチームスタッフ→内容分析
- 大学が特殊な組織である理由=(1)ユニットが疎結合、(2)教育・研究の技術が不明確(Musselin 2007)
- 「組織的行為性」=説明責任、目標の定義、形式的構造の精緻化、管理職の台頭の4つが特徴的
- →「組織のアクター化」(Hasse & Krucken 2013)=大学の階層化、自治弱体化、管理職の意思決定者化 ← NPMで教化された
- ↑ 目標を内部で実行する内部構造が必要なはず=それこそが講座
- 組織の5基準で教授職の思考を考察する
- メンバーシップ
- 公式の契約は大学と行われるが、雇用・解雇・更新の決定は教授が行う
- メンバーシップを決める公式ルールは明確だが、意思決定プロセスは非公式である
- ヒエラルキー
- 階層の程度は講座の規模次第
- リーダーシップ行動トランスフォーメーショナルよりトランザクショナル(=業績で契約を更新するか否か)
- ルール
- 著者の順序など、内面化された社会規範はモチベーションを維持するために必要
- モニタリング
- 社会的モニタリング(相互監視)が組織の重要な機能←教授は講座内の問題(違反など)に気づかない
- しかし、仕事量は厳密に測定できないので、監視能力は高くない
- サンクション
- 全ての重要なプロセスは下位組織内で行われる、それらを管理・調整するのが教授職
- ドイツの大学が全体的にフラットである=実際の仕事がかなり階層的である