2024/01/25

金口恭久(2006)「ドイツにおける私立大学設置の動向」『大学評価・学位研究』4, 17-35

  • 類型分類
    • 大学大綱法(基本法):伝統型大学、教育大学、芸術大学、専門大学、その他
    • 連邦学術研究省:伝統型大学、教育大学、神学大学、芸術大学、専門大学、行政専門大学
    • 学長会議:伝統型大学、専門大学、芸術大学
  • 設置者
    • 州立大学、教会立大学、私立大学
  • 進学率約30%(進学者平均年齢22.1歳)
  • 定員=施設面積に対する標準定員
    • 希望者は受け入れる原則から、実際は定員以上が在籍
    • → 「中央学籍配分」(全公立大学定員を一括管理):伝統大学(経営、生物、医、薬、心理、獣、歯)、NRW伝統大学(+地理、教育等)・専門大学の3つで実施
  • 私立設置の地理的な偏りがある
    • 旧東ドイツ5州にはほとんどない
    • 設置は州の権限、大都市でもない地域あり(ミュンヘン等)
    • 言語文化、法・経済・社会科学、自然科学が多い、工学・医学は少数
  • 伝統型の私立
    • 経営学多い(分野限定)、経営大学院あり、学位はディプロム・マギスターでなくバチェラー
  • 専門の私立
    • 経営学多い、次にコンピュータ・工学、バチェラー多い、遠隔多い
  • なぜ私立が増えたか?
    • 既存の大学では時代の変化・社会要請に対応できない
    • 新設でも学習内容で評価される(MBAをとれば待遇上がる)=州立に入れなかったではなく、積極的に私立を選べる
    • 財政的な不安定性が弱点、州立は無料・私立は授業料高額
    • 教員は教育を丁寧にするため研究が弱くなる
    • 外国人学生への依存が高い
  • ボローニャプロセスの脅威
    • 州立大学の改革が進むと私立の長所がなくなる