日向野幹也(2018)『高校生からのリーダーシップ入門』ちくまプリマー新書
- リーダーシップとは、何らかの成果を生み出すために、他者に影響を与えること。
- 成果目標とまわりへの影響の2つの要素があって初めて成り立つ。
- 古くはリーダーシップは、権限のもとでの良い命令の出し方。
- 権限によらないリーダーシップは、態度とスキルが重要。
- 不可欠の3要素は、目標設定・共有、率先垂範、相互支援。
- 船頭が多い=主張を通すことが目的になっている=目標が共有されていない=率先垂範も相互支援をしてもうまくいかない。
- 結果が出せないグループは、メンバーのリーダーシップ態度とスキルが不足している。
- 逆に、リーダーシップがうまく機能しない場合、本当にこのグループにリーダーシップが必要かを見直すべき。成果が必要ないなら、リーダーシップも必要ない。
- リーダーシップ=コミュニケーション能力+成果目標。
- リーダーシップの練習
- グループが達成したい目標・解決したい問題を設定して共有する。その実現に何をすればいいかを出し合い、行動計画にして役割分担を決める。
- 行動する。
- 行動したことに対してフィードバックする。
- フィードバックに基づいて改善計画を立てる。
- このループを繰り返す。
- 練習は2人組で始める。
- 目標共有のコツは、少人数での小さな成功の積み重ねであるから。
- まず2人で、次に少人数で。
- いきなり大きい目標を設定すると失敗する。
- 南極大陸横断を目標に探検をはじめたら、船を失う事故に遭遇。途中で全員生還に木曜を変えて、勇気ある後退を完遂した。
- 積極的に周りの人を支援し、かつ自分も素直に支援を受けよう。
- なぜ学生はフィードバックの交換が進まないのか。
- 日本の家庭教育・学校教育は、間違いが起こった時に人のせいにするな、まず自分の原因を疑えと教える傾向がある。人のせいにするなの考えは有用でもあるが、原因を客観的に分析する機会を減らす。自分も悪いかもしれないのに、人にあれこれ言えないという気持ちがフィードバックをためらわせる。
- フィードバックでは、状況、行動、影響の3要素を入れる。
- フィードバックシートには、3つの要素と提案をつける。
- 役割を果たせないのは、設定した目標が腑に落ちていない。達成に価値がないから、目標共有になっていない。