マイク・コール(2010)「批判的人種理論と教育」『学校実践学研究』16,77-84
- 人種差別こそが世界の不均衡を生み出している。
- CRTの2つの中心原理
- 白人優越主義
- 人種が階級よりも優先され、世界を分かつものとして機能している
- 第一原理の問題点
- 階級を生み出す生産様式から人々の意識をそらす
- WW2後の英国は人種というカテゴリーを作ったうえで生産様式に押し込めた
- 全ての白人を均一化する
- 必ずしも肌の色によらない人種差別を説明できない
- 人種差別に反対する運動をまとめる点で役不足
- CRTの6つの長所
- 有色人種の声を際立たせた
- 人種問題がいまだ深刻であることを明らかにした
- 時代の流れの中で起こってきたことを明らかにするように論じている
- 白人と黒人の利益が一致することを強調(利益の一致理論)
- 法曹界が改善されてきた
- 差別と白人優越主義が所有権を巡る概念であることを説明している
- 本論文のポイント
- 人種そのものの概念の虚構性:有色とか白人とかは歴史的に作り出されたもの
- 差別は肌の色だけではない:それは差別の一形態でそれを強調すると多様な差別の形態を隠すことになる
- 学校は限界を設けない学習をすべき:限界のある教育をすると差別を温存する可能性を残す