- 高卒と大卒は何が違うのか,大卒は自己学習ができる。自己学習が所得を高める。大卒の成長は自己学習によって生じていた。
- 大学は,自己学習で伸びる人材を育てている(大学教育のキーワードは,応用,問題発見,問題解決)。
- 自己学習ができる学生を選抜している点は検証していない。
- 文系の所得は,企業規模と就労時間で決まる。知識能力は有意でない。会社主義・現場主義が色濃い世界。大学時代の熱心な勉強がマイナスにもなる。工学系と逆。
- 読書離れは進んでいるが,大学は専門書を読ませることで,読書習慣の形成に貢献している。読書週間ができると,卒後の所得を高める。(大学教育の効果の部分。)
- 大学のメリットは,自らの専門をいったん固定して行動する機会を与えること。読書の出発点としての専門書。
- 学歴に関して言えることは,
- 大卒の効用は増大している:賃金は大卒一人勝ち。
- 大卒は能動的な学習ができる点で,高卒とは異質の人材。
- 大学時代の読書経験が,経済的効用を高める。
- 女子にとっての大学進学は,正規就職,非正規就職,配偶者所得の全てで効用がある(オールマイティ)。
- 専門学校進学は,資格につながるなら効用がある。
- 院卒の効用は小さいが,教育機能の潜在的有効性がある(フレームワーク思考など)。
- なのに,(1)一部の人の効用低下発言,(2)問題を見つけたがるメディア報道によって,学歴効用低下が流されている。
- 早すぎた高学歴化:後発効果の3つ命題(ドーア)。
- 学校の修了証書が求職者の選別に利用される範囲が広くなる。
- 学歴インフレの進行が早くなる。
- 真の教育の犠牲において,学校教育が受験中心主義に傾く。
分析上の問題は,日本は賃金と昇進がリンクしているのに,選抜と読書習慣を扱っていないこと。


