2016/05/19

キーガン,R.・レイヒー,L.(2013)『なぜ人と組織は変われないのか』英治出版


  • 大人の知性の3段階
    1. 環境順応型知性:チームプレーヤー,忠実な部下,大勢順応主義,指示待ち,依存
    2. 自己主導型知性:課題設定,導き方を学ぶリーダー,自分なりの羅針盤と視点,問題解決志向,自律性
    3. 自己変容型知性:メタリーダー,学ぶことによって導くリーダー,複数の視点と矛盾の受け入れ,問題発見志向,相互依存
    4. 集団思考は文化ではなく,人の知性のレベルが原因で生まれるものである。
  • 自己変容型知性の人は,どんな強力な方針や計画も時間が経てば完璧でないことを知っている。
  • 人間の知性を高めるためには,適度な葛藤が必要である。(ジレンマ,苦境を通じて,自分の認識アプローチの限界を感じるとともに,適度な支援を受けながら葛藤から逃げずに押しつぶされないこと。)
  • キング牧師は,公民権運動を白人対黒人ではなく,アメリカ建国の理念と現実の戦いとして位置付け直した。
  • 変わるための必要な3要素
    1. 心の底:成し遂げたいという本能レベルの欲求
    2. 思考とハート:免疫マップで,自分を守るメカニズムとそのためのコストを見つめること
    3. 手:思考と行動を同時に変える
  • 人間には自分を欺く性質がある。免疫マップは,一人で作ると表面的になるので,必ずグループで作成する。
  • リーダーは,思考様式の変革に伴うリスクを理解し,安全な場を用意してメンバーが行動に乗り出せるようにする。

タイトルが人と組織となっているのは,結局個人が変わらないと組織も変わらないため。
結局のところ,組織が変わるには,本当は嫌がっていることを集団で直視する経験が必要というメッセージ。