2014/03/30

グロービス経営大学院・荒木博行(2013)『ストーリーで学ぶ戦略思考入門』ダイヤモンド社



  • 3C分析(市場・顧客・業界分析)は,買い手と提供者をマクロ・ミクロの視点で分析すること。つまり,顧客はミクロの買い手,市場はマクロの買い手,競合・自社はミクロの売り手,業界はマクロの売り手。これを混同している分析が多すぎる。
  • 市場分析は,どうセグメンテーションするかが勝負。顧客分析は,固有名詞で考える。競合・自社分析は,視点(=重要ポイント,オペレーションなど)を絞って行う。
  • 3Cは2次,3次と進化させる(=データを手足で調べる)時に価値を持つ。そして,初期仮説はミドルリーダーが立てるもの。
  • 5F分析で,横軸(買い手→業界→売り手)の変化は急に起こらず,変化が起きやすくインパクトが大きいのは代替と新規参入。代替品脅威を読むには,PEST分析を行うことと,顧客の片付けるべき用事から考えるの2つ。
  • 戦略思考とは,事が起きる前にあらかじめ意図を持って何らかの手を打っておくこと。フレームワークを使うと,普段見えないものが見えるようになる。
  • 上位概念不在(=そもそもの戦い方)で設計すると,組織内の利害関係など,本来の戦略とは無関係のところで問題の定義がされてしまう。
  • 固定費が大きいほど規模の経済は働きやすい。一般に,研究開発・広告・減価償却の費用が競争上の肝になる事業のこと。ただし,生産キャパシティを超える,物流費がかかる,生産量にばらつきがある,共通部分が低い,マネジメントの非効率があるときは規模の不経済も発生する。
  • 表面的な経営用語ではなく,メカニズムを理解することが重要。
  • 意図的戦略では,Pが重要,創発的戦略ではCやAが重要。環境変化の大きさでどちらを重視するか変わる。変化が激しい業界では創発戦略があう。PDCAはある程度検討したら素早く始めてさっさと失敗することが重要。つまり,走りながら考える(スモールスタートをして顧客からの評価を通じて学習する)行動様式が重要,特にミドルリーダーについて。
  • ケースの学習では,オリジナルのフレームワークを作る作業が有効。有名なフレームワークも重要だが,簡単に飲み込んだものは簡単に抜け落ちるので,自分なりに納得して手作りで仕上げたものの方が,本当に頼れる判断基準になる。