2008/06/10

石渡嶺司(2007)『最高学府はバカだらけ』光文社新書


本書は、今日の大学事情を広く一般向けに紹介したものといえる。刺激的なタイトルを付けているが、内容は表面的で、特別新しいことが示されているわけではない。
学生のバカさと大学のお粗末さを指摘する一方で、大学の面倒見の良さも一面的に紹介している。既出の資料を再構成した書籍であり、著者による独自の貢献はあまりないように見える。著者は大学ジャーナリストとのことであるが、大学の構成員の話を聞いたものではなく、基本的に二次資料で取材した情報で書いているので、このくらいの内容になるのだろう。
以下、メモ書き。
大学の勉強について行けないなら、専門学校への進学や高卒での就職をすべきとはいかない。高卒・専門卒よりも大卒の給料は高い。親なら給与条件のよいところへ就職させたい。高校も進学実績として、専門学校より大学の方がアピールしやすい。学生も専門学校で必死に勉強するより大学で4年間いろいろやりたい。
私大推薦入試の上限は、1995年、大学3割、短大5割→2000年、大学5割、短大制限なし
国大協は、1996年、3割→2006年、5
大学数増加要因は、(1)短大昇格、(2)自治体の見栄、(3)学校経営者の見栄。この新設大学は、ユニークな学部などで差別化を図る。