2008/03/28

城繁幸(2006)『若者はなぜ3年で辞めるのか?』光文社新書


 本書は、大卒ホワイトカラーの若者が直面する年功主義の壁を指摘したものである。仕事をすぐ辞める若者を忍耐不足という者もいるが、若者が感じる年功主義に対する閉塞感が問題であり、若者と企業の双方にとってマイナスと指摘する。

 年功序列というシステムは、うまく乗ることができれば十分魅力的なゴールに着けるシステムである。ただ、多くの者がこれに乗れなくなったことが、問題の本質と指摘する。

 事例が豊富で大変優れた本であるが、本書のメッセージは上の一点のみで、あとは同じ話の繰り返しであった。

 以下、興味深い指摘のメモ。

 採用も本社一括から、事業ごとの採用となり、学生側は自分が何をしたいか、どういう分野で成長した以下を考えさせられることになる。これに対応できる優秀なグループが就職することになるが、彼らは入社後に実際の業務と希望した業務のギャップ(従来型の下積み訓練)に苦しむ。