清水一彦(2014)「大学単位制度の実質化方策」『教育制度学研究』21,97-107
- 単位制度の問題
- 単位制度における授業中心主義:教養より専門指向、カリキュラムの足し算的増加、学ぶより教える教師観
- 単位制度の問題=サブシステム機能不全(FD、シラバスは本来セットなのに量的規定が強調されすぎた)
- 授業形態ごとの計算方法問題:実験・実習を自主学習不要とする形式(=授業中心主義)
- 実はアメリカには3つの単位制度がある
- セメスター単位:1単位=1学期週1時間15週のクラス授業
- 米国大学の2/3
- 多くは1科目3セメスター単位=週3時間授業=1科目クラス授業量が1学期で45時間→学期ごとに15セメスター単位修得が要件=4年8学期で120セメスター単位=卒業
- クォーター単位:1単位=1学期週1時間10週のクラス授業
- 1科目3クォーター単位が基本=1科目クラス授業量が1学期30時間→学期ごとに15クォーター単位→サマーセッションを除く4年12学期で180クォーター単位で卒業
- 科目単位
- クォーター=多くの科目が履修できることが利点
- 単位制度の利点
- 経済性・効率性:1つの科目に失敗しても1年の失敗にならない、システム外で獲得された学習経験を試験で単位化可能
- 多様性・柔軟性:コース・セメスター・期間が異なる学習でも単位を振り分けられる
- 個性化・自律性:学生自身がニーズベースで学習を組み合わせる仕組みを提供
- 実質化方策
- 世の中が週6日(45時間)から週5日(40時間)へ:1単位も40時間にすべき
- アカデミックアワーの明確化:1単位時間=50分など
- 1単位の定義変更:日本は学期にかかわらず卒単は124単位 ⇔ アメリカはどの学期でも1単位は「1科目の授業を週1回1学期履修」
- 講義、演習、実験・実習の3つの単位計算方法の撤廃