2011/05/11

楠木建(1995)「大学での知的トレーニンク」『一橋論叢』113, 4, 399-419


  • 知的スキルは,少し話したり書いたりすれば目に見えてわかるものであり,その獲得トレーニングには長い時間を要する。
  • 知的スキルは3つのスキルで構成される
    • テクニカルスキル(会計がわかる,コンピュータが使える,方程式が解ける)
    • ヒューマンスキル(人にものを伝える能力,説得力)
    • コンセプチュアルスキル(ようするにこれだというコンセプトを創造する力,問題の全体像を理解してそこから本質的な問題を導出する力,解くべき問題を設定する力)
  • 3つは階層を成し,テクニカルがなければヒューマンは得られず,ヒューマンがなければコンセプチュアルは得られない。何もないところに,コンセプチュアルは身につかない。
  • テクニカルのトレーニングは苦痛なので挫折するのが普通。なので,思い込みでもよい軸が必要。自分の直感で決め,決めたらある程度やり込む。結婚と同じ。
  • コンセプチュアルは,大学くらいしかトレーニングの場がない。卒論はその最も効果的な方法。