この結果について、現在の学校は、法的管理を伴う判断を含めた自律的運営が期待されるのではなく、目標達成のための組織的な職務遂行が期待されていることが、学校管理職の内部意識として位置づけられている結果と指摘する。学校の自立的・自律的経営をどこまで求めるかという制度枠組みのあり方によって、これは変化するだろう。
結論として、学校管理職に必要な資質・力量とその形成については、次の4点を指摘する。
- よりよい学校経営のために現職校長が求めている権限・支援体制は、「教職員定数」と「予算」についての権限、「教職員採用」の体制である
- 学校管理職に必要な資質・力量は、「学校目標形成・達成力」「洞察判断力」「協働協調力」「法的管理力」「家庭地域連携力」「学校管理職倫理」の6つの要素に整理できる
- 学校管理職の養成には「学校管理職倫理」と「学校目標形成・達成力」が特に必要と考えられており、「法的管理力」の必要性は低い
- 校種や校長の経験によって必要と考えられている資質・力量の位置づけが異なる
| 自己評価 | 現在自分に必要 | 将来管理職に なる教員に必要 | |
| 管理職の自覚と使命感 | + | + | + |
| 教育理念・価値観 | + | + | + |
| 誠実さと責任感 | + | + | |
| 地域の協力獲得 | + | ||
| 教職員との協調的関係 | + | ||
| 児童生徒の健康安全管理 | + | ||
| 報告・連絡・相談体制 | + | ||
| 各地の教育活動の知見 | − | − | − |
| 幅広い教養 | − | ||
| 教育法規への精通 | − | ||
| 校務分掌・教職員配置 | + | ||
| 教職員をまとめる | + | ||
| 教育目標達成の戦略・計画 | + | ||
| 地域の+ -面の把握 | − | − | |
| 教職員への規範指導 | − | ||
| 教育課程の把握 | + | ||
| 幅広い知見・豊かな思考 | + | ||
| 校内の整備・緑化 | − | ||
| 教育委員会の協力の確保 | − |