- 今日は2つしか教えません。3つめは、ヒミツ。大事なことはじらして伝える。こどもは秘密が大好き。
- ナイス失敗!
- 静かにしなさい → 雨の音を聞いてごらん
2009/08/27
山中伸之・内田聡(2009)『できる教師の子どもを変えるステキな言葉』学陽書房
教師の仕事の多くは、言葉を通して行われる。言葉の特質や力を十分に知り、いつでも存分に使えるとよい。本書はマニュアルではなく、意図を理解して、自ら言葉の力を引き出すことが重要。
2009/08/26
諸葛正弥(2009)『フィンランド教育 成功のメソッド』マイコミ新書
本書は、学習塾での指導経験を持つ筆者が、自身の実践してきた教育方法を、フィンランドでの教育を傍証にしながら正当化することを論じたエッセイである。タイトルからフィンランド教育について述べられていると連想するが、主題は著者の職業体験談であり、注意を要する。
以下、気づいた点のメモ。
以下、気づいた点のメモ。
- フィンランドで重視している読み聞かせでは、聞く側は本を持たず手ぶらで聞くだけに集中する。
- 日本はインプット(暗記)の教育、フィンランドはアウトプット(表現)の教育。
- 大人が自ら学ぶ姿を見せることが大切。日本では大人にこそ教育が必要。
- 欲求段階説は「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」という仮定の下に成り立っている。
- 他人に求めずに他人の聞く力を育てる方法は、自分の行動を変えることで他人に影響を及ぼす方法。まず自ら聴くことを実践し、周囲に聴く行為が定着する環境を作る。
- ゆとり教育がだめだったのではなく、それを扱う大人が処方を間違えただけ。
2009/08/25
中野民夫(2001)『ワークショップ―新しい学びと創造の場』岩波新書
本書の基本的なメッセージは、ワークショップとは、長い時間を掛けて深い学びをするための方法であり、だからこそまず輪になって座ることからはじめることだ、という点であろう。
本書で述べられているワークショップは、自立した学習者である大人が一定のレディネスのもとに参加するものという暗黙の前提が置かれている。我々が日常で直面するワークショップは、必ずしも大人と言えない、レディネスの多様な参加者で構成されるワークショップである。これは、そもそもワークショップとは呼ばないのかもしれない。
本書で述べられているワークショップは、自立した学習者である大人が一定のレディネスのもとに参加するものという暗黙の前提が置かれている。我々が日常で直面するワークショップは、必ずしも大人と言えない、レディネスの多様な参加者で構成されるワークショップである。これは、そもそもワークショップとは呼ばないのかもしれない。
- ワークショップとは、参加体験型のグループ学習であり、参加、体験、グループが特徴を表している。
- 体験は、知性(Mind)、からだ(Body)、感情(Emotion)を使い、直感・霊性(Spirit)も動員するホリスティックな学びである。
- 余裕のある大人のプログラムで、そう簡単には学んだり変わったりできない私たちの変容を徐々に深めていく。深い学びのためには、それなりの時間を掛けることが必要であり、短時間で速効を求めるプログラムは危険である。
- ワークショップは目的やねらいがあって企画されるが、意図した結論を押しつけたりはじめから落としどころを決めつけているようでは、よいワークショップとは言えない。効率よい学習はむしろ洗脳に近く、有害ですらある。
- 非日常による中毒性と、忘却することという危険性がある。
- 洗脳のプロセスは、(1)参加者を日常の世界から引き離して隔離する、(2)精神的に空白の状態に追い込む(不眠・断食等)、(3)教義、思想、イデオロギーを注入する、(4)思い切って壁を乗り越える体験をさせる(勧誘等)
- 数日のワークショップで、人間が急に変化したり、問題が一気に解決することはない。少しずつ努力を重ねる以外に、変化は起こらない。
2009/08/22
石渡嶺司・大沢仁(2008)『就活のバカヤロー 企業・大学・学生が演じる茶番劇』光文社新書
- なぜ学歴差別は存在するか。採用する側から見れば、二重の意味で外れがない。1つは、一度ハードルを越える努力をしていること、もう1つは、外れた時に言い訳ができること。
- 中堅次第や地方大の学生は、この点を割り切れず、ぐずぐずしている。実は、学生による学生の差別である。うちの学生はどうせ偏差値が低いからという自己暗示にかかっている。
- 東京経済大学では、金融業界OBによる就職講演や交流会を行っている。
- ナビサイトの営業で、優秀な学生が多数参加するイベントです、優秀って何ですか?、登録者の学歴一覧が登場。学生向けのメッセージで学歴は関係ないと言いながら、企業向けの資料には学歴しかアピールポイントがない状態。
- 結局、学生、大学、企業、情報会社の誰もが主体性を持っていない。パカヤローは、そう叫びたい自分自身。バカヤローと誰かのせいにして、自分は部外者のごとく振る舞っている。
2009/08/21
ピーター サックス(後藤将之訳)(2000)『恐るべきお子さま大学生たち―崩壊するアメリカの大学』草思社
- ポストモダンな学生は、学習の価値を知ってはいるが、エンターテイメントで面白がらせてもらうのを期待している。彼らは、資格を得ることには抜け目なく敏感だが、自分で成功を手に入れようという動機付けはほとんどもたない。これこそがジェネレーションXの本質である。
- 私の学生の多くは、自分自身に対して非常に大きな期待を持っていたが、その高い目標を達成するために学校ではあまり熱心に勉強していなかった。他の商品を買うのと同じように、自分自身をカレッジの消費者と見なして、彼らは自分が成功するかどうかについての責任の多くを、自分自身の知識や技能や実績にではなく、むしろ教師としての私や、教育システムそのものに置こうとしていた。
- 彼の話では、とにかくクラスを黙らせたかった。成績ばかりを考えるのをやめて、アメリカ史に集中してほしかった。もう一度、学習に集中してはくれないかと、彼らにポイントをあげたのです。
- 第1の優先事項とは、セールスを、つまり入学者数を最大化させることである。そして、それをすることは、学術水準をいい加減にする可能性があるということだ。仕事を失うまいとする教師はきっとそうするだろう。
- 高等教育水準を維持するための問題の多くは、そもそも学生消費者自身が、大学レベルの学術水準をクリアするために労力を使うのを望んでいないということに起因する。
- 成績証明書に学生のクラスの成績を、クラス平均とクラスサイズと共に公表する。キャンパスの全授業について、意味のある成績分布を規定する。
- どうかあきらめないで下さい。ほとんどいないけど、勉強したがっている私たちにチャンスを下さい。
2009/08/20
白石裕(2009)『学校管理職に求められる力量とは何か』学文社
先行研究では、(1)不測の事態に備えた危機管理や児童生徒の健康・安全管理といった管理的力量、(2)使命感、教育に関する理念や価値観と言った管理職の力量を支える見識・資質、(3)ビジョンの提示、中期的な計画、教職員への伝達・説明といった教育目標・計画の設定の力量、の3つが必要性が高いと示されている。本書は、追加調査により、校長のスクールリーダーとしての資質を明らかにすることを試みている。そのまとめは、下の通りである。
この結果について、現在の学校は、法的管理を伴う判断を含めた自律的運営が期待されるのではなく、目標達成のための組織的な職務遂行が期待されていることが、学校管理職の内部意識として位置づけられている結果と指摘する。学校の自立的・自律的経営をどこまで求めるかという制度枠組みのあり方によって、これは変化するだろう。
結論として、学校管理職に必要な資質・力量とその形成については、次の4点を指摘する。
この結果について、現在の学校は、法的管理を伴う判断を含めた自律的運営が期待されるのではなく、目標達成のための組織的な職務遂行が期待されていることが、学校管理職の内部意識として位置づけられている結果と指摘する。学校の自立的・自律的経営をどこまで求めるかという制度枠組みのあり方によって、これは変化するだろう。
結論として、学校管理職に必要な資質・力量とその形成については、次の4点を指摘する。
- よりよい学校経営のために現職校長が求めている権限・支援体制は、「教職員定数」と「予算」についての権限、「教職員採用」の体制である
- 学校管理職に必要な資質・力量は、「学校目標形成・達成力」「洞察判断力」「協働協調力」「法的管理力」「家庭地域連携力」「学校管理職倫理」の6つの要素に整理できる
- 学校管理職の養成には「学校管理職倫理」と「学校目標形成・達成力」が特に必要と考えられており、「法的管理力」の必要性は低い
- 校種や校長の経験によって必要と考えられている資質・力量の位置づけが異なる
| 自己評価 | 現在自分に必要 | 将来管理職に なる教員に必要 | |
| 管理職の自覚と使命感 | + | + | + |
| 教育理念・価値観 | + | + | + |
| 誠実さと責任感 | + | + | |
| 地域の協力獲得 | + | ||
| 教職員との協調的関係 | + | ||
| 児童生徒の健康安全管理 | + | ||
| 報告・連絡・相談体制 | + | ||
| 各地の教育活動の知見 | − | − | − |
| 幅広い教養 | − | ||
| 教育法規への精通 | − | ||
| 校務分掌・教職員配置 | + | ||
| 教職員をまとめる | + | ||
| 教育目標達成の戦略・計画 | + | ||
| 地域の+ -面の把握 | − | − | |
| 教職員への規範指導 | − | ||
| 教育課程の把握 | + | ||
| 幅広い知見・豊かな思考 | + | ||
| 校内の整備・緑化 | − | ||
| 教育委員会の協力の確保 | − |
2009/08/04
松下祥子(2008)『科学者たちの奇妙な日常』日本経済新聞社
本書は、自然科学系女性研究者の自伝である。一般向けに書いているが、逆にそれが若干の嫌みのある文章になってしまっている。
PFFの準備で参考にしたが、参考になる内容ではなかった。
PFFの準備で参考にしたが、参考になる内容ではなかった。
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