2021/09/13

日向野幹也(2018)『高校生からのリーダーシップ入門』ちくまプリマー新書

  • リーダーシップとは、何らかの成果を生み出すために、他者に影響を与えること。
    • 成果目標とまわりへの影響の2つの要素があって初めて成り立つ。
  • 古くはリーダーシップは、権限のもとでの良い命令の出し方。
    • 恐怖心のあおり、脅し、暴力→長期では崩壊する。
  • 権限によらないリーダーシップは、態度とスキルが重要。
  • 不可欠の3要素は、目標設定・共有、率先垂範、相互支援。
    • 船頭が多い=主張を通すことが目的になっている=目標が共有されていない=率先垂範も相互支援をしてもうまくいかない。
  • 結果が出せないグループは、メンバーのリーダーシップ態度とスキルが不足している。
    • 逆に、リーダーシップがうまく機能しない場合、本当にこのグループにリーダーシップが必要かを見直すべき。成果が必要ないなら、リーダーシップも必要ない。
  • リーダーシップ=コミュニケーション能力+成果目標。
  • リーダーシップの練習
    • グループが達成したい目標・解決したい問題を設定して共有する。その実現に何をすればいいかを出し合い、行動計画にして役割分担を決める。
    • 行動する。
    • 行動したことに対してフィードバックする。
    • フィードバックに基づいて改善計画を立てる。
    • このループを繰り返す。
  • 練習は2人組で始める。
    • 目標共有のコツは、少人数での小さな成功の積み重ねであるから。
    • まず2人で、次に少人数で。
    • いきなり大きい目標を設定すると失敗する。
      • 南極大陸横断を目標に探検をはじめたら、船を失う事故に遭遇。途中で全員生還に木曜を変えて、勇気ある後退を完遂した。
  • 積極的に周りの人を支援し、かつ自分も素直に支援を受けよう。
  • なぜ学生はフィードバックの交換が進まないのか。
    • 日本の家庭教育・学校教育は、間違いが起こった時に人のせいにするな、まず自分の原因を疑えと教える傾向がある。人のせいにするなの考えは有用でもあるが、原因を客観的に分析する機会を減らす。自分も悪いかもしれないのに、人にあれこれ言えないという気持ちがフィードバックをためらわせる。
  • フィードバックでは、状況、行動、影響の3要素を入れる。
    • フィードバックシートには、3つの要素と提案をつける。
  • 役割を果たせないのは、設定した目標が腑に落ちていない。達成に価値がないから、目標共有になっていない。

2021/09/12

ダン・レヴィ(川瀬晃弘監訳)(2021)『ハーバード式Zoom授業入門』青弓社

  • 事前課題に関して、授業中に教員から質問をする際に、授業開始時にどの学生に回答させるかを周知する。学生は心の準備ができる。
  • 事前に動画を見て5つの問題に答える。授業で1つ以上の間違いについて解説する。
  • 学習目標を設定する=授業が終わるまでに学生に習得してほしい2~3の事柄は何かを自問する
  • 学習目標を使って授業を設計する=実際に修得させるのに、この活動はどう役立つのかを自問する。
  • ライブ授業の比較優位:授業中に文書を簡単に共同作成できる。
  • ライブ授業の比較劣位:学生の気が散りやすい(スマホチェック)、教室の空気を読むなど非言語情報を拾えない。
  • 学生が話すことはバーチャルな教室の方が効果が低い→書く、グループワークを取り入れる。
  • 学生に発言させる時に、次に指名する人を予告する(ネクストバッターサークルシステム)
  • コールドコール(不意の指名)
    • プラス:常に指名される可能性を認識して学生が準備をよくする
    • マイナス:発言の質を低下させ、手を上げる学生の動機づけを下げる
  • 少人数授業ではデフォルトをマイクオンにする。
  • はい、いいえ、早く、遅く、で公開の投票を行う。
  • 問題を解かせ、解き終えたらはいを押すように言う。
  • ブレイクアウトは、明確な課題を与えられている場合に最も効果的であり、学生が課題をうまくこなせると感じる時に効果的。
  • 作業をする者こそが学習する
  • スライドの投影では、静的ではなく、その場で編集する

2021/09/11

Tim Slade(足立美穂訳)(2021)『オンデマンド・ラーニング オンライン学習時代のeラーニングデザイン』日本能率協会マネジメントセンター

  •  コースの設計と開発という場合、それぞれが指すもの
    • 設計:アウトラインを描くプロセス。コンテンツの収集とストーリーボードへの整理が含まれる。
    • 開発:プロトタイプの作成とコースを完成させることが含まれる。
  • ADDIEとSAMはどちらがよいのか?
    • 状況によるとしか言えない。どちらも、コースの設計・開発に直接役立つものではない。ADDIEは直線的すぎる、SAMは完成まで消耗しすぎる。
  • 学習には試行錯誤が必要。ケーキを作る場面を考えればわかる。学習はイベントではなくプロセスである。
  • 学習は経験のエコシステムである=学習には、試行錯誤、ニーズ、モチベーション、時間と忍耐が必要。
  • 学習目標には、行動、条件、基準が含まれる。

  • 行動目標を明確に書く習慣は、低コンテクスト言語だからか?あるいはどのような言語でもとにかく明確であることは良いことなのか?明確に書こうとするほど、高次の目標が表現しにくくならないのか?高次の目標は低次の列挙で書くべきか?